
「湯を沸かすほどの熱い愛」観てきました。
ほとんどあらすじは知らず。
でもいい映画だと聞いたので、
「永い言い訳」を観るつもりが、急きょこちらに変更予約。
張り巡らされた伏線が、ひとつひとつ回収されていくたびに、
涙が止まりませんでした。
手話のところなんてもう嗚咽がとまらなかった。
宮沢りえさんは舞台ではすごく評価されているのは知ってましたが、
ワイドショーで追っかけられるひとってばかりの印象。
舞台も映像も宮沢りえさんの演技ってほとんど観たことがなかった気がします。
でもこの映画の彼女、ほんとに素晴らしかったです。
彼女が娘たちを抱いて背中や頭のなでるその手をみているだけでも、
どこまでも深い愛情が伝わってくるのです。
そして娘役の杉咲花ちゃんも、鮎子役の子役ちゃんも、探偵の助手の子役ちゃんも、皆圧巻の演技でした。

ダメな父親のオダギリジョーさんも、篠原さんも、松坂さんも、駿河さんも、もうすべての出演者がよかった。
このどの役者が欠けても、この映画は成り立たなかったと思うくらい。
でもなにより脚本が素晴らしいんだと思う。
余命を知ったからその後の生き方を変えるわけでもなく、
結局日々の積み重ねなんだと教えてもらった気がします。
こんなにも温かい気持ちになる映画はひさしぶりでした。
観終わった後も、じわじわきます。
ガミガミ母さん、反省します。(←いつまで続くかって話ですが)
タイトル聞くと、いったいどんな映画なんだ!?ってちょっと想像つかないけど、
観たらまさにそういうことだったんだと腑に落ちます。
だまされたと思って行ってみてください、後悔しませんから!