
東京での用事が早く終わったので急に思い立ち「ヨシタケシンスケ展」に行ってみることにしました。
6月11日付朝日新聞フロントランナーで紹介されていたのを思い出したんです。
『ヨシタケシンスケ展かもしれない』公式サイト
スマホで調べたら、日時指定券は会期分すべて完売していて、当日券は状況によっては出るそうなのですが、電話予約や問い合わせはできないと書いてありました。
ダメ元で行ってみることに。
新宿から京王線で芦花公園下車、徒歩5分です。

平日も大人たちで盛況でした。ヨシタケさんの年齢層を問わない人気ぶりが伝わってきます。
12時に到着、幸い3時からの当日券ゲット!
前の方はふたり連れで、もうひとり今駐車場に車を入れているので3人とおっしゃってましたが、いないひとの分は発券できないみたいなことを説明されていました。
友人とか家族でいらっしゃる場合は、全員並んだほうがいいと思います。
受付のかたから、ショップは混むので待ち時間にゆっくりご覧になったらいいですよと教えていただきました。



娘が中高生なら必ず買うのにーーー!

たくさんあるなかからのこれは外せない。
これを売ろうとするセンス、好きすぎる。
3時間の待ち時間。
館内に図書室をみつけました。


オシャレなライブラリー。(バネルは今注目の長場雄さんのイラスト)

でもね、奥の子供スペースのほうは椅子があるんですが、手前の一般スペースは、画像にみえる椅子がたったひとつあるだけ。
時々みます、本を読んでもらいたいのかインテリアとして置いてるだけなのか迷うところ。
こちらは所謂図書室ではなく、展示室だと思いました。
本を眺めるのではなく、読むなら椅子は必要よね。
滞在も1時間までらしいです。
本を触るなら消毒をお願いしますといちいちアナウンスされていたので、やっぱり展示だと確信しました、わたし。
喫茶室もあります。

650円です。
パスタもピラフもあります。
フリースペースには椅子がたくさん置いてあり、そこのすみにはヨシタケさんのご本がたくさん置いてあり自由に読むことができます。
こんな風に図書室も読めればいいのにね。

普段やらないのですが、これは外せないと、横にいた子連れのオシャレなご夫婦のご主人にシャッターをお願いしたらビミョーな顔で引き受けてくれ、横にいた奥さんにはなぜか顔を背けられ。
恥ずかしいオバサンと思われたのかな。
こっちまでビミョーな気持ちに。コンセプトにはピッタリ!
時間が来ました。



圧巻です!
数えたら2,200枚くらいありました。
やはりヨシタケさんは、努力も才能も選ばれし者ですね。


一枚一枚ぜーんぶ見たいのですが、ひともいるし、時間かかるし、上のほうは高すぎて無理。残念。

大学時代の作品。
暗っ!!!
さすが裏切らない。

原画が展示されているわけですが、ヨシタケさんは色付けはすべて外注なんですって。
作品ができるまでの構想過程も紹介されてました。
今回ヨシタケさんはちょこっとちっちゃいものが大好きなひとなんだなと確信。
わたしもそういうのが大好き。
それとイラストメモをたくさんみていたら、こんなのを昔みたことあるぞと記憶が甦りました。父か祖父の本のなかに小さいメモ帳サイズで3センチくらいの厚さのイラストが書かれた辞典みたいなのを見つけたことがあり、それを思い出しました。
累計600万部なんだって。思わず印税計算しそうに。
朝日新聞の特集のなかで「怖くなります。この後どんなひどいことが起きても神様に文句言えないなって」っておっしゃってますが、文句言えないくらい、ものすごく稼いでいるんだろうなーと想像。

これ、こそっとどこかにあります。

伊丹、広島、名古屋を巡回するみたいです。
ヨシタケさんはお子さんにも大人にも大人気だから、多くのひとが楽しみにしていると思います。
わたしもおすすめします。
世田谷文学館では「セタブン大コレクション展」もやっていて、ヨシタケさんのチケットでそちらも入れました。
井上ひさしが中学生に書いたファンレターの返信が展示されていました。
便箋3枚くらいだったかな、読みやすい大きな丁寧な字で真摯な思いが綴られていていました。若い読者に手書きでちゃんと返事を書いてくれる大作家に親しみを覚えました。
ほかにも北杜夫が送った葉書、ちっちゃい文字でビッシリ書かれてました。伝えたいことがたーくさんあったんだろうなー。もらったひとはどう思ったかわからないけどね。
この日は阿佐ヶ谷まででかけたので、阿佐ヶ谷うさぎやのどら焼きも買って帰り、ちょっとした小旅行気分で満足の一日でした。

皮がふわっとしてるんですが、そのふわっとさが絶妙。
違いのわからない女ですが、さすが人気なのがわかりました!
読書会の方に、ヨシタケさんのお母様が、横浜にある子ども医療センターの文庫を作られたと教えていただきました。病院にはヨシタケさんのイラストも飾ってあるそうです。
センターのいろんなところ、例えば病室の天井とかトイレのトイレットペーパーの後ろとかにクスッと笑えるイラストがちっちゃーくコソッと描かれていたら、見つけた子供たちもクスッと笑えるかも(それがあるかはわかりませんが)
今のヨシタケさんのご活躍を一番嬉しく思ってらっしゃるのはお母様なのかもしれませんね。