you are my sunshine

60代のパート主婦、思うままに書き散らす日々

ウエハースを売るフィリピン人の自称留学生の女の子


仕事帰りの午後4時過ぎ、駅前の人混みのなか「すみません」と声をかけられた。
「はい?」っと立ち止まってみると、東南アジア系の濃い顔立ちが美しい若い女の子だった。

手に持った箱には、ひらがなで「フィリピンからきたりゅうがくせいです。せいかつにこまっているのでたすけてください」みたいなことが書かれたふだと、小さいウエハースが5個入った袋がたくさん。

「どこの大学ですか?」と尋ねると、
「横浜です。インターナショナルスクール、日本語学校です」
ざっくりしすぎ。

「これどうみても500円は高いよ」っていったら彼女、バツ悪そうに笑った。

この暑いなか、ご苦労なことで。
でも1時間で5人買えば2,500円。時給にすれば悪くないけど、あれだけ可愛いらしくて、日本語もできるんだから、まともにバイトしたほうがいいに決まってる。
後ろに悪いやつがいるんだろうか。

彼女が着ていた黒いTシャツにはひらがなで「もうだめだ」の文字。
ちょっと笑える。
まぁいいかと1袋購入する。

「ありがとうございます、おいしいから」とニッコリ。

別れてすぐ、後ろから「いいことがありますように」と聞こえてきた。

あなたもそんなことしなくていいようになるといいねと思いながら、歩きだした。