you are my sunshine

60代のパート主婦、思うままに書き散らす日々

娘、フルサイズ購入



この夏の終わり、娘ついにフルサイズのバイオリンを手に入れました!
(↑画像:右)

6歳から始めて6年。
バイオリンは成長にあわせてサイズを変えていきます。
子どもが使うものは、分数バイオリンといいます。


初めて使ったのが、
CarloGiordano(カルロジョルダーノ)1/8サイズ
レンタルしました。(月3000円で3ヶ月)







次は1/4サイズ。
こちらは2年くらいは使うと言われ購入しました。
スズキ(200番)のもの(↓画像:左)

セットで56000円に肩当て(KUN)をつけて62580円(税込)でした。








2年後、今度は1/2サイズ。
新潟の工房さんからお借りすることに。
ドイツ製のオールド(↓画像:右)だそうで、年間29000円のレンタル料でした。








こちらを1年ほど使った時点で関西に転勤することになり、
工房さんに関西に持って行っていいかお聞きしたら、
そちらはいいものなんで別のものをと言われました。
せっかくだからサイズアップしてはとも言われ、
3/4サイズをお借りすることに。(↓画像:左)

フランスのもので、こちらも年間29000円のレンタル料でした。





このバイオリンで2年間お世話になり、オーケストラでの演奏もこの楽器が活躍してくれました。
そしてとうとうレンタルが9月中旬に切れるのと、
身長も150センチ近くになってきたので、いよいよフルサイズを購入することを決めました。

今、お世話になっている先生に相談したところ、探してくださるとおっしゃっていただきお願いすることに。
予算を言わなければいけないのでしょうが、余裕があるわけではないので、
「安くていいものを」と言ってしまいました。

先生も心得てらっしゃるようで、いいもの探しますよと。
娘のレベルとうちのお財布事情を鑑みてなのか、ネットでお探しになってる模様。
えっ!ネットなの!?って思っちゃいましたが、口には出せず・・・。

六本木の楽器店にいいものがでているとおっしゃっていたのですが、どうもそれが売れてしまったみたいで。
こちらでも探したほうがいいのかな~、いや探してみたいな~という気持ちもでてきて、
横浜の大きなバイオリン専門店に行ってみたのですが、やはり素人では良し悪しは判断できないと思い知りました。


結局先生が目黒の専門店でみつけてきてくださり、引取りにも行ってくださいました。
それが↑の画像の右側のものです。

楽器店が中国の職人さんに作らせているものだそうで、お値段も本体・弓・肩当て・ケースで40万円に少し欠けるくらいで購入できました。
本体は25万くらいです。
低音も深みがありますし、高音もよく伸びて、娘もわたしも気に入りました。

先生がお使いの新築の家が1軒買えるような値段の楽器に比べたら雲泥の差なんでしょうが、
素人からしたら「これいいね~♪」って嬉しくなるような音色でした。




分数バイオリンには調弦をするためのアジャスターが全部の弦についてます。
子どもだとペグを回して調弦するのが難しいからです。

それがフルサイズになると右端の弦(E線)に1個ついてるだけ、基本ペグで調弦します。

その事をなにげに先生に話したら、
「そうか、まだあったほうがいいですよね」と言いながら奥の部屋から手持ちのアジャスターを持ってきて、
すぐに残りの3つの弦に取り付けてくださいました。

先生は、弦の張り方でも音が違ってくるとおっしゃって、
4本全部の弦をレッスンの時に張りなおしてくださったり、
駒の高さを気になさって工房さんに直してもらうように指示なさったりと、
楽器に対してのこだわりを強くお持ちのようです。
演奏家なら当然なんでしょうね。

あご当ても、今回買ったのについてるのは日本人向きではないから、今、別のに直しましょうなんてご自分で直そうとなさってくださったり(汗)
(でもそれをするとレッスン時間が短くなるから、やっぱりしばらく様子見ましょってことになりましたが)

弦が切れそうですねと言って、ご自分の弦を持ってきて替えてくださったり、
松脂を忘れてしまったら、これあげるから使いなさいとくださったり。



(値段が3500円と書いてあった・・・汗)

お支払しようとすると、あ、いいから、いいからって・・・。
うちはありがたいんですが、甘えていいものか。

そんな感じでまるで職人のように、ちょっとしたメンテナンスは全部先生がやってくださいます。
この前フルサイズのバイオリンを引き取りにお宅に伺った時は、
バイオリンの型がたくさん書かれた、布張りの装丁の古い辞典のような本を出してきて、娘にみせてくださいました。

70歳を過ぎておられ、N響でずっと演奏なさっていらした先生ですが、
いつお会いしても、腰が低くて礼儀正しくて、優しい方です。

娘がバイオリンを始めて、3人の先生にお世話になってきたわけですが、
どの先生も、タイプは違うけどいい先生ばかりで本当に有難いことです。
ネットで教室を検索しても絶対にあがってこない先生なので、
やはり工房さんの力はすごいな~と思います。
(新潟も伊丹も横浜も工房さんにお願いして探していただいてます)

娘は最近、ジブリやらアナやらを耳コピで弾くのが楽しいみたいで、
ちょっとクラシックはなぁ~なんて言い出しました。
そういうお年頃なんでしょうかね~。

でもできれば中学も続けてほしいな~と母は思っているのですが、どうなることやらです。